[転職] 見習い経営者の武者修行 in シリコンバレー
- takplan
- 2020年4月5日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年1月8日
海外で仕事をするということ
単純にシリコンバレーへ渡るといっても、仮に私のように目的が明確であった場合であってもその手段は非常に限られます。
まず私は日本人であるということ(アメリカで働くためには就業ビザサポートが必要)。
アメリカで仕事をしたことはないということ。
英語については留学経験があったのでベースはあったということ。
エンジニアとしての経験があったということ。
現在、アメリカで会社経営者としての私から当時の自分の条件を振り返ると、よくこれでアメリカに来ようと思ったなという状況です(笑)。
理由は、現在のアメリカの移民政策とも関連が深いのですが、現在は海外からのスキルワーカーを含めた就労可能ビザの発給数が絞られている状態のためです。そのため、仮に相当に優秀な技術者ではない限り、海外からアメリカにきて仕事をするための枠自体に制限がある状況がここ何年か続いています。
シリコンバレーから見る世界の景色は、日本から見る景色とは異なります。アメリカでも西海岸、西海岸でもシリコンバレーは特にいろんな国からの移民が働いています。そこにいる人たちも貪欲です。常に上を目指している人たちがたくさん集まっているため、エネルギーレベルも非常に高いです。理由はシリコンバレーには優秀な人たちを世界中から集めるパワーがあるから、ということにつきるのと思います。
私はこれまで、シリコンバレー、ニューヨーク、ボストン、シンガポール、東京などで働いてきました。これらの都市の中でも最もスピード、技術のすそ野の広さ、情報・人材・資金力の集積度が高いのはシリコンバレーが圧倒的No.1です。
よくシリコンバレーは高すぎるからよそに引っ越す人が増えているとか、アメリカの他の都市で
もベンチャー企業が盛んになっているという声をちらほら耳にしますが、それは雑音です(笑)。全米ベンチャー協会というところが発表しているデータを見ると、近年、ベンチャー投資額のシリコンバレーに対する集積度はむしろ加速して増えており、その他の都市との差は開く一方です。

出典: Wikipedia
そのため、現在の会社でもシリコンバレーにオフィスを構えています。理由は明確でそこでビジネスがで
きるから、です。現在のシリコンバレーのオフィスはサンノゼ空港から車で5分もかからない場所にあります。
賃料は確かに高いのですが、それを補って余りあるメリットをもたらすのがシリコンバレーです。
シリコンバレーに渡る
さて、話は戻りますが、当時のそんな私がどうやってシリコンバレーに来られたのでしょうか?
社内転職です。
理由は仮に私がシリコンバレーで働くために、現地の会社に直接応募した場合、上記の私の当時の経歴ではとても希望の条件の仕事が見つかりません。いかにエンジニア有利の売り手市場だといっても、ビ
ザサポートという最大のネックとなる条件つきの私にオファーを提示する寛大な会社があるほど世の中甘くないことは当時の私でも認識していました。
そこで私は当時働いていた会社の社内転職制度というものを利用して、たまたま見つけたシリコンバレーのポジションに応募しました。
しかもそのポジションとはシリコンバレーのコーポレートベンチャーキャピタルでの仕事でした。
人間その気になって仕事を探せば、自分の希望する仕事を見つけることはできるものです。ここで重要なことは、自分が希望する仕事に対して求められる要件が明確になっているか?ということです。また、それよりももっと重要なことは、その要件に対する自分の経歴がマッチしているのか?ということです。
転職を考えている、あるいは現在転職活動中の方へはこれらの点を何よりもまず明確にすべきです。ここが出発点であり、この出発点から導き出された要件に対して、自分のマッチング度を精査します。
採用面接でも、部下の業績査定でも同じです。面接する方にはたいていの場合、「私は御社でこんなことがやりたいです。」とアピールしてくる方がいます。
そこで私がいつも思うことは、やりたいことはわかるけど、応募者が希望している仕事に求められる要件についてどれほど理解しているのか?またその仕事に求められる要件を応募者がどれだけ満たしているのか?という点についての説明・説得ができない方がいます。
結論から申し上げますと、結果は面接が始まる前に決まっていることが多いです。逆引きの発想といってこれは非常に重要な思考方法なのですが、求められる結果を元に、そこから要件を逆引きしてマイルストーンを構築していく、という作業が必要です。
具体的にどうやったらいいのかを詳しく知りたい方、ご自身の経歴とのマッチング度を確認したいという方はこちらへご連絡ください。
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